休耕田のグランドカバー考察(20190719)

2020年に農地として使うのは、2019年まで組合で稲作をしてもらっている約45アールの土地です。ここは中山間地で平坦なところが少ないので、実際には、約10アールが4枚と約5アールが一枚、計5枚の現在は水田(段々田んぼ)です。
この5枚を素人百姓が、一度にいじるのは無理があるので、まずは10アール・2枚を畑にしようと思います。水田から畑への転換を一年かけて、どうしたら良いのかやってみるつもりです。もちらん売り物はできないつもりで、なるべく経費をかけずにおこないます。
残り3枚は、休耕田にしようと計画しています。休耕田は、放置しておくと、あっというまにセイタカアワダチソウにおおわれたり、草刈りをするとブタナの畑みたいになってしまうので、今年の稲刈りが済んだら、すぐに何かグランドカバーになる植物の種子を蒔く予定です。 (グランドカバー以外に、ヤギを飼うという方法もあるようですが、これは再来年以降の課題としましょう。) 近隣を回ってみると田んぼに何かを植えて雑草が侵入しにくいようにしてあるところは、なさそうです。現実の世界では、植物によるグランドカバーは有効ではなく、年に何回か草刈りをしたほうが効率的なのかもしれませんが、一回はためしにでも緑肥でグランドカバーをやってみようと思います。ちなみに、試したところでは、肩掛け式の草刈り機で、草が20cmぐらい生えた10アールの平坦地を草刈りすると、自分には1日分の仕事で、ほかのことはできませんし、翌日まで体にこたえます。
というので、何を蒔いたら良いのかを考えてみました。

場所が、車が通行する道路から、丸見えなので見栄えが良く、かつ近所の人に嫌がられない植物を選ぶべきと思います。

今のところ、 道路にいちばん近いところは、レンゲを蒔いて夏以降はヒマワリかコスモスを景観用に植える。 もう1枚には白いクローバーを、道路から見えない1枚には、クリムゾンクローバーなどを実験的に蒔いてみるかな、と考えています。

当たり障りのないのは、クローバーと思います。窒素固定力が強くて緑肥にできます。
かつて誰かが蒔いたのか、勝手に雑草のように生えているのか不明ですが、田んぼの畔などにいっぱい生えています。
根絶は無理ですが、すでにはびこっているので、誰も文句は言わないと思います。
夏越しできると書いてある種苗メーカーのホームページもあります。
刈っても、すぐに復活します。写真の場所は一月ほど前に刈ったのですが、もう花が咲いています。
蒔くなら、ほかの雑草が生えてくる前に、高密度で生やす必要あります。
種は、そこいらに生えているものから採集できそうですが、買った方が簡単な気がします。
あかクローバー
赤い花が咲くクローバーでしょうか?白と区分けして植えるとコントラストが良いかもしれません。
調べてみると、ムラサキツメクサと言って、デンマークの国花、バーモント州の州花 だそうです。
赤クローバは、日本では夏の暑さに耐えられず枯れるようです。残念..
レンゲ
昔は、田起し前の、あちこちの田んぼに一面に咲いていましたが、最近は除草剤を撒くせいか見かけなくなりました。
6月に田んぼの畔の草刈りをしたときに、昔蒔いたものの子孫(?)が、いくらか残っているのをみかけました。
夏の暑さで枯れてしまうそうなので、夏以降は別のもので、雑草の侵入を防ぐ必要ありそうです。
手間ですが、ヒマワリやコスモスを、あとに植えるという手もありそうです。
ひまわり
見栄えは良いですが、すき込みできるでしょうか?
過湿には弱いようです。
コスモス
放任で咲くなら、景観用としてよさそうです。緑肥になるでしょうか?
クリムソンクローバー
赤い穂のクローバーで、緑肥としては、コントロールしやすいと書いてあるサイトもあります。
これも夏越しは無理だそうです。
ヘアリーベッチ
窒素固定作用が高いマメ科植物らしいです。けっこう草丈が高そうなので、見た目がわるそうですが、
調査してみる価値はありそうです。
マリーゴールド
生育期間中に分泌・放出される物質によりサツマイモネコブセンチュウやキタネグサレセンチュウなどの密度を抑制する 、とあります。花が咲かない品種もあるようです。畑の畔に咲かせておくのは良いかも。
固そうなので、すき込みがむつかしいかも。
ラベンダー
北海道では緑肥にしているところもありそうですが、どちらかというと景観用でしょうか?
当地は北海道よりは気温が高いので、蒸れて倒れて悲惨なことになるかも。
ミント
有害な外来植物みたいな繁殖力はありませんが、地下茎でいっぱい増えるという情報はあちこちで得られるので、
畑でハーブとして栽培するのは良いですが、田んぼなどに一面に植えないほうが無難でしょう。
イノシシが入らないようにするには効果があるようです。
緑肥用からしな
これが一面に咲いているというのは、ちょっとイメージしにくいですが、要調査
どうせならナタネを蒔いてナタネ油をとるのはどうでしょうか?
ブタナという外来植物です。タンポポモドキともいうようです。
ヨーロッパから全世界に広がったらしいです。 嫌われ者です。
草刈りをすると、真っ先に生えてきて、ほかの植物を圧倒します。近隣の休耕地でも一面に生えているところがあります。
いっそ、こいつを生やしておいて、ほかの雑草の侵入を防ぐという手もありそうですが、
そんなことしたら非難ごうごうでしょうね!緑肥には、できなさそうです。
根絶するには、水攻めが効くと思われますが、地面が乾いたら、たぶんまた出てきます。