稲作する?(20190718)

お米は主食なので、日本の農業の基本は稲作だと思います。水稲の作り方は、かなり研究されつくされていて、教科書どおりやれば、それなりにできるようです。しかし、小規模では多くの経費や労働力を要求されるので、金銭的、精神的に満足度は低いのかなと予想します。
水田の場合、以下のような手順で育てるようです。 見方によっては、田んぼに水をはることで、乾いた畑より慣れれば楽なような気もしますが、やってみないとわかりません。実際やるとすれば、近所のプロや組合に聞けば教えてくれるとは思います。
3月頃?:
 苗箱に種を蒔いて、ある程度成長したら、田んぼに苗床をつくって持ってくる。
 トンネルハウスをつくって保温する。
 苗を購入するなら、上記は不要。
 田んぼの畔から水が漏れないように畔塗りをする。
4月頃?:
 元肥を田んぼに撒いて、田起しをする。
  不耕起の場合は、田起しなしで代かきをする。
  田植えの一週間ぐらい前に、代かきをする。
 代かきは、水を入れた田んぼの泥をかき混ぜて、平らにする。
5月初め?:
 田植えをする。
 除草は、薬を撒くか、手作業、機械作業などで、適時おこなう。
 中干しと言って、一時的に水を抜くこともある。
7月初め?:
 出穂するころに、穂肥を追肥として蒔くこともある。
 ここまでのあいだに、田んぼの畔の草刈りが数回必要。
8月末?:
 穂が重くなるころには、田んぼの水は落とす。
9月初め?:
 稲刈りをする。
 あとかたずけ。
昔のように人力で耕耘したり田植え、稲刈りをするのは、還暦過ぎで根性も無い自分には無理です。機械の助けを借りることになります。小さな管理機は中古で調達する予定ですが、水田に使うには大変と思います。自前で数十アールしかない農地のために中古でもかなり高価な大きな乗用トラクターを購入するのは自分的に非現実的なので、レンタルするか、作業を依頼するのが現実的と思います。作業依頼の場合、トラクターの荒起し10アール当たり1回8000円から1万円のようです。4回耕耘するとしたら、それだけで 10アール当たり 4万円近くかかり、ひょっとしたら 経費が10アール あたり10万を超えるかもしれません。
1反=10アール=約1000平方メートルの水田から、標準的に500Kg程度のお米がとれるようです。60Kgあたり1万円で売れれば、約8万円です。としたら赤字です。
我が家の2名で食べる米は、年間120Kg程度なので、かなり、へたくそな稲作でも 1反あれば自家消費分は取れるかなと思います。お店で買うと、米120Kgは、 10Kg 5,000円のちょっと高級な、お米でも6万円です。しかも、全国各地の米を食べ比べられます。
うちの水田は、山の湧水だけで育てる清冽な田んぼで、お米は安全で、おいしいとは思うのですが、ちょっとやってみるには、リスクが大きいです。疲れちゃっておしまいかなと思います。百姓1年目の来年は、手を広げずに、できるところからぼつぼつ初めて、耕作できないところは、休耕田として緑肥を植えておくぐらいがよさそうです。
将来、農業に自信がついてきたら、お米をつくるのは、ありと考えています。
初めで挫折したら、精神的にきついです。
残り人生長いことはないので、なるべく笑顔で暮らしたいです。

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ネットを検索していたら、稲作の経費について、以下記述を見つけました。
経費は、これ以外に、自分の労働力や肥料、農薬代などがかかりますが、農業プロの、この執筆者さんの見積もりは参考になります。
—– https://ameblo.jp/munouyakuoyasai/entry-12217225475.html より引用————-
今日は、何も農業機械を持ってなくて、田んぼで米を栽培しようとすると
果たして、どれくらいの経費が必要なのかザックリですけど、検証してみたいと思います。
田んぼの面積は、1反(300坪、約1000㎡)とします。
田植えの前に…田んぼの耕うん代(機械で掘り起こす) 15000円
しろかき代(機械で水を張った田んぼを平らにならす) 15000円
田植え代(機械で苗を植えていく) 15000円
苗代 10000円
稲刈り代 30000円
乾燥、調整代 24000円
合計 109000円

収穫できる平均の米の量は、30kg ×16袋
1袋の買い上げ金額は、約7000円 7000円×16袋=112000円

要するに、1反の田んぼで米を栽培すると、
 収入 112000円
 支出 109000円
この支出には、肥料代、農薬代、その他の経費は含まれていません。——————————————以上引用————————————————
1か所で数ヘクタールぐらいの大規模農場か、組合などで共同で機械を融通しあうなどして機械代を減らし、高品質なお米をつくって条件の良いところへ売るなど考えればよいですが、なかなかそんなうまい話はないでしょうね。